特殊建築物等定期調査・建築設備定期検査の北工房 | 特殊建築物の定期調査奮闘Blog in 北海道 成田翔の汗かき定期報告

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ビルの外壁崩落事故発生、危険な兆候はなかったか

ビルの外壁崩落で1人けが

昨日7月31日の午後8時頃、西東京市の7階建てビルにて外壁が崩れ落ち男性がケガをする事件が発生しました。

警視庁によると外壁が縦50センチ、横18メートルにわたり突然崩れ落ちたそうで、このブログを書いている今現在の情報では、男性は幸いにも軽症で、落下した原因を軽視庁が調査中との事です。

テレ朝news
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000160991.html

 

 特定建築物の定期報告の対象建築物

情報がネットニュースのみなので勝手な想像に過ぎませんが、当該ビルの用途が事務所ビルだったら特定建築物の定期報告は3年に1度、これが雑居ビルだった場合は毎年報告が必要な建築物となります。

築5~60年との事で、それなりにあちこち傷んではいたでしょうし、特定建築物の定期調査・検査は目視(打診検査なども行います)がメインではありますが、外壁や看板などの隙間からさびが出ていたり、専門家が見るとわかるような、何か劣化による危険な兆候があったのではないかな…とは思います。

 

定期報告だけでは足りない

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ちょうど1年ほど前に旭川市でもビル外壁の一部が落下する事故が発生したばかりですが、このような事故を防ぐには専門家による定期的な検査と、建物の状況に合ったメンテナンスが必須です。

やはり定期調査費用というのは特定建築物のオーナー様・管理者様の多くにとって痛い出費ですし、「義務だから仕方なく」「とにかくどこでもいいから安いところにお願いしたい」という気持ちは理解できます。

 しかし「とりあえず」の報告を行っただけでは今回のような事故は防げませんし、劣化の状況からどのような修繕がいつごろ必要で…といったその先のことについても予算など考慮した上で相談にのってくれるような検査員に調査・検査を依頼してほしいなぁと思います。

 ニュース動画の潰れた自転車、もし人間だったら…と考えると鳥肌が立ちます。

今回のビルはきちんと点検・メンテナンスを行っていた中での事故だったのかもしれませんし、警視庁の調査が終わらないと何とも原因はわかりませんが…。

正しい検査だけでなく、正しいメンテナンスもセットで行っていきたいものですね。

 

札幌市で定期報告の報告状況を公表しています

札幌市では特定建築物の定期報告の報告状況を公表しています。

札幌市ホームページ
http://www.city.sapporo.jp/toshi/k-shido/anzen/kouhyou.html

今年6月に更新されており、昨年度の対象の特定建築物について「建物名称」「所在地」「用途区分」「報告の状況」についてすべて公表されています。

 報告しているから安全とは言い切れませんが、ぱらぱらとみていると「え、あのビル定期報告してないの!?あのホテルも!?あそこのレストランも?」と一見するときれいで安全そうな建物も、法的義務のある検査・報告を実施していないことがわかるかも…!?